背景と概要
CDMA
3.1. 直交可変カオス拡散符号 (O.V.C.S.C)
 マルチメディア通信への応用を考えた場合、 求められるQoS(Quality of Serviseの略)が異なる各種データを効率よく混在させた通信を考える必要があります。 
(例えば音声の場合、 データ通信に比べて
ビット誤り率(Bit Error Rate:BER)はかなり低くても済みますし、 動画にくらべると低速なレートでもいいわけです。)
 CDMA方式では、 符号長は
ビットレートと反比例の関係にあり、 またBERと比例関係(符号長が長いほど通信速度は遅くなりますが、 誤りには強くなる)にありますので、 要求データ毎のQoS制御も符号長を制御する事(レートマッチング)によって行います。
 そこで異なる符合長間でも直交性が保たれる符合として
OVSF(Orthogonal Variable Spreading Factor)符号が考えられており、 その設計方法はアダマール変換がベースとなっています
  
 今回このOVSF符号の設計法をベースに、 カオス符号から異なる符合長同士でも直交した符号の集合(これを「直交可変カオス拡散符号(Orthogonal Variable Chaos Spreading Code:OVCSC)」と命名!)を設計してみました。 
 具体的な応用については後ほど述べるとして、 その設計方法から紹介します。
 
1. カオス写像から負の自己相関を有する符号(カオス符号)を生成。
2. カオス符号と互いに直交した符号のペアを生成する。
3. OVSF符号生成法にこの直交カオス符号を適用させる。
                
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O.V.C.S.C
応用
まとめ