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1. 背景と概要 |
携帯電話に代表されるように、近年の移動体通信の発展は目覚しいものがあります。 日本では1993年からデジタル化による料金値下げ、 ネットワークの整備が進み、携帯電話加入者は、 現在およそ6000万人にも達し、 1999年からDoCoMoの 『i - mode』 によるインターネット接続サービスが始められ、 毎年1000万人加入という急激な普及率に至っています。 2001年にはさらなる高速化やマルチメディア通信を可能とする第3世代移動体通信方式(DoCoMoのW-CDMA、auのcdma2000 1x)に基づくサービスの商用化が始められました。 携帯電話は今後更なる高速大容量通信に向かっていくものと期待されます。

図 1. ネットワークの発展 |
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移動体無線通信方式においてCDMA方式はコアともいえる通信方式です。 そしてこのCDMA方式では拡散符号と呼ばれる符号の性能がシステムの性能を決定するといっても過言ではないくらい重要とされます。 今回提案する 『直交可変カオス拡散符号』(Orthogonal Variable Chaos Spreading Code:以下OVCS符号)はCDMA通信方式用の拡散符号であり、 更なる高速通信や様々な通信速度の混在にも耐えうる次世代通信に最適な符号として設計を行いました。
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