活動

第73回学習会(平成24年2月23日)

政令指定都市への移行と中心市街地活性化:熊本県立大学総合管理学部 桑原隆広教授

 平成24年2月の「まちづくり学習会」は、『政令指定都市への移行と中心市街地活性化』をテーマに、熊本県立大学総合管理学部の桑原隆広教授の講演。 都道府県という広域自治体(明治22年以降ずっと47)と市町村という基礎自治体(明治期は71000程、平成大合併後の現在1719)の関係や、 政令市がどういう経緯で生まれたのか、熊本市が政令市になるとどんなことが起きるのかなど、実は、今回はじめてちゃんと理解できた気がする。
 東京都という特別な体制は戦時の帝都を迅速にコントロールするために作られたものであること、橋下大阪市長の大阪都構想における区(堺市など)と東京の特別区は財政面や権限でちょっと違うことなども解説していただいた。 異分野の、その道の専門の方のお話を聞くことは一番良い勉強法だと実感する。
 この4月から政令市になる熊本市は、おそらく“日本で最後の(指定を受ける)政令市”となる。政令市は、それになることが目標ではなく、 その仕組みを都市発展や自治推進の道具として使ってはじめて意味がある。新たに区役所ができると言うことは、行政と市民がこれまで以上に密接に協働できるということだ。 市民は区役所に出向き職員と色々な話ができる関係になろう!とは、桑原先生のアドバイス。
 熊本市の職員が全国の先輩政令市の職員に伍して優秀で、市民も議会も他都市に負けず都市づくりに努力する。そんな熊本市であれるよう、みんなで頑張らねばならない。

文責:前田(工房研究員20120223)

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