活動

第124回学習会(平成29年4月27日)

桜町・花畑周辺地区のまちづくり
話題提供:永野 康裕 氏(熊本市都市建設局 都市政策部 都心活性推進課 技術主幹 兼 主査)

 

 今回の学習会は熊本市都市建設局・都市政策部都心活性推進課の永野康裕氏にご登壇いただき、『桜町・花畑周辺地区のまちづくり』と題して、「熊本城と庭つづき『まちの大広間』」をコンセプトにしたシンボルプロムナードのオープンスペースのデザイン(初案)について解説していただきました。

1.桜町・花畑地区周辺のまちづくり
 桜町再開発は交通センターの改築に加え、新たな機能として2,000人収容のホールを持つ MICE施設、ホテルやマンション棟、商業施設を併せ持った複合施設である。再開発完成後には、前面道路が広場として開放され、大きなオープンスペースが生まれることとなります。また、歴史的にも重要な花畑公園、広場運営の社会実験がされている(仮称)花畑広場、辛島公園の再整備を含めたまちづくりのあり方が議論されてきました。

2.オープンスペースのデザイン(初案)
 シンボルプロムナードのデザインは、5つのゾーンに分けられており、アーケード街との結節となる新市街の入口側は子どもをターゲットとするイメージ、お城に近づくにつれて歴史性を活かしたイメージへと変化するつくりとなっています。NTT 前の交差点部では、お城を映す水盤のようなものが計画されており、水の仕掛けというものがポイントとなるようでした。

3.会場との質疑応答
 桜町・花畑の再開発は参加者の関心が高く、多くの意見交換がされました。発表には出てこなかった交番の配置・デザインの再検討は可能かどうか、熊本地震のメモリアルパークとして位置付けてはどうか、歴史ゾーンが大事であるという意見がアイデアとして出されていました。とくに花畑公園は細川家の歴史を感じる場所として大事な歴史エリアであるとのことです。また、花畑公園の南側の土地利用はどうなっているのかという、まちとしての重要なポイントについての指摘も出ていました。まちとのつながりとして、辛島公園と花畑広場の間の交通量がどのくらいで、地下の利用や交差点の改良はどういう方針なのかという意見もありました。具体的な将来の利用については、プロムナードの利用料金設定についての質問があり、銀座通りまでのペデストリアンデッキ、辛島公園のスケートボード対策といった意見も出されていました。最後に、学生にコメントが促され、建物設計について、段々の曲線構造の意味について質問が出ていました。

文責:増山晃太(工房研究員)

【参照リンク】
学習会チラシ(PDF)

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