活動

第60回学習会(平成22年7月22日)

健康まちづくりについて:熊大政創研 河村洋子准教授

「健康は目的でなく資源である」

   まちづくり学習会の7月定例会は、健康まちづくりの研究者・河村洋子氏(熊大政創研准教授)の講話。
   アート(表現活動)による地域再生の話で、地域住民がまちの風景やそこに暮らす人々の写真を撮ることを通して、コミュニティを再生していくPHOTOVOICEという取り組みが紹介された。
   カナダの田舎町の住民たちは、自分の暮らしの一場面を写真で切り取り、皆がそれを持ち寄って一つの物語を作っていた。 ハリケーン「カトリーナ」の災害復興を進めるニューオリンズでは、PHOTOではなくVIDEOを使って、まちの歴史を振り返っていた。
   ぼくが絞り取った河村氏のえっせんすは、「アートに参加することで、地域住民の焦点を一つ所に合わせることができ、その共感の体験が地域をつくる」ということ。 もう一つは、個人にとっても地域という人の集団にとっても、「健康は、目的ではなく資源である」という、健康の定義。定義を変えると、行動も違ってくる。

文責:前田(工房研究員20100723)

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