まとめ
大津町は熊本市と阿蘇町の中間にあり、その中心
部には旧国道57号線(現在の県道30号線)とJR
肥後大津駅があります。また、白川からの支流で
ある上井出川が流れています。
江戸時代には宿場町として栄えました。参勤交代
が行われていた頃には、細川藩主が1日目の夜を
過ごしたとされています。宿場町の中心地であっ
た「塘町筋」と呼ばれている一帯が、その参勤道
の一部です。しかし、その存在は知られていない
のが現状です。
また、水田の灌漑のために加藤清正が着手した上
井出川の開削によって、大津町は水車が多く見ら
れる町となりました。現在では、水車の名残が寺
院や民家など至る所に見られます。
〜大津まちづくり計画〜
サイン計画
サインを見せる対象者:肥後大津駅利用者
自動車利用者
サインの起点:肥後大津駅
a・f・g・j地点には、そこにある寺や神社を示し
その成り立ちをかいつまんで紹介する機能を持た
せます。
bは上井出川というこの川について、加藤清正が
計画を立てたこと等を紹介します。
c・eは、塘町筋と商店街にある空き地を活かして
ポケットパークを設置し、商店街の特徴や商店の
紹介をする役割などを持ったサインにします。
dは走行する車に対して、この地が大津町である
ことを示す機能を持たせます。また、起点である
肥後大津駅付近の空き地を駐車場にして、そこへ
と誘導させるような案内方法をとります。こうす
ることで、駐車場に車を停めた人と電車で来た人
の両者が同じ地点から大津町を巡るようになりま
す。
*大型サイン設置地点
@肥後大津駅 A大津町役場
*中型サイン設置場所
a:大願寺入口 f:浄正寺入口
b:上井出川 g:光尊寺入口
c:酒屋前の空間 h:(塘町筋・水車跡)
d:駅前と旧57号線の交点 i:地蔵
e:商店街の空間 j:日吉神社
*駅前の空き地に駐車場を設置する
デザイン案
大型サイン・中型サインを設置することで、寺や
水路・商店などの情報を発信していきます。
*大型サイン
広範囲にわたる説明を掲載し、大津町全体の歴史や地図を
用いた中型サインの内容と位置を紹介します。起点のであ
る肥後大津駅に設置した大型サインによって、全体の情報
を把握できるような計画をしています。
*中型サイン
それぞれ個別に、寺や地蔵などの歴史を紹介する文章を添
えて、対象物がその場に存在していることを示します。こ
れにより普段何気なく見ていたものに興味をもたせ、更に
深く大津を知ってもらいたいと考えています。
*大型サインデザイン案
@駅前通りの入口
メリット:駅から出てきた人の目に付きやすい。
デメリット:タクシー乗り場や駐車場の出入りの妨げに
なる
サイン後方の建築物との不調和。
A駅舎の入口付近
メリット:駅舎との調和。
駅から出てきた人に対して比較的目に付き
やすい。
デメリット:駅から出てサインに気付かない可能性が
ある。
『大津・再発見』