対象地のビューポイント
かわづくり
整備プラン
県道145号線沿いに点在しているビューポイントを、マイカーの観光客にアピールするための
整備案として、道路そのものを観光資源として活用するという
「シーニックバイウェイ」
(シーニックは「景色」、バイウェイは「わき道、寄り道」を意味する)を意識した整備にし、
ビューポイントを道でつなげることで
“ビューポイントネットワーク”
というものを構築します。ここでいう道路とは、対象地沿いの県道145号線のことであり、
地域の沿道景観や自然景観の保全・整備に取り組み、歩行者やマイカーの旅行者を呼び込むことを目的としています。
今回の提案では、この対象地をビューポイントネットワークの「基点」として位置づけていて、
多くの魅力を持ち合わせた河川敷の整備が必要になります。
そこで考えたプランというのが、以下の内容です。
・「熊本市・熊本空港〜阿蘇」間の県道を利用するマイカーの観光客を立ち寄らせて休憩
してもらうための「寄り道空間」
・地域住民が今までの利用ができ、かつ親水性に富んだ「憩いの空間」
これらの要素を盛り込んだ空間作りを目指します。
ゾーンA
…
地域住民(家族連れ)が散策・スポーツ等に利用する多目的親水空間です。白川には
簡単に水と触れ合う空間が少ないので、「白川の水と触れ合うことができる」という
この空間の魅力をさらに引き出した整備をします。
ゾーンB
…
現況の杉林を整備することで、熊本市・熊本空港からの阿蘇へ向かうマイカーの観光
客が県道から阿蘇と白川の風景を望めるようなデザインをします。そのことにより、
観光客をこの空間へ引き込むと同時に、カフェ・地産所・交流所などを併設する事で
可能となる、大津の情報配信を兼ねた寄り道空間」となることを目指します。また、
ゾーンAとゾーンBを“飛石”で結ぶことにより、親水性の向上はもちろん、地域住民
と観光客との交流が生まれます。
ゾーンC
…
ゾーンAとゾーンBが持つような動的な空間とは違った、ベンチと木陰を有した静的な
空間となるよう整備を行います。この空間では、地域住民の高齢者達が談笑している
場面を見ることができます。ベンチに座って雑談を楽しんだり、ゆっくり風景を眺める
ことができるのが、このゾーンCです。
〜大津まちづくり計画〜
現況模型とゾーニング図
飛石
阿蘇→
県道145号線
←熊本市内
白川
ゾーンC
ゾーンB
ゾーンA