活動

第131回学習会(平成29年11月16日)

私たちの「熊本の復興まちづくり」
話題提供:熊本大学工学部社会環境工学科3年生と 「社会基盤計画」担当教員:田中尚人・星野裕司先生

 今回の学習会は熊大工学部社会環境工学科 3年の学生たちが「社会基盤計画」(担当教員:田中尚人、星野裕司)で13組のグループに分かれて取組んだ「熊本市の復興まちづくり提案」のなかから優秀作6組の発表となりました。

1.各班の発表および聴講者との質疑応答
 2班は「まもりんピック inくまシェル」と題し、避難所生活にキャンプを導入したコミュニケ ーション向上プログラムを提案、4班は「健軍商店街」の復興を市電終点停留所と健軍ホールという2核間の人の行き来を増すことで達成しようとする提案。6班は、被災直後避難所として活用された「公園」に着目した『かられんコミュニティ』計画、8班は長編アニメ「ハウルの動く城」にヒントを得た『キヨマサの動く城』で県外にアピールし熊本地震の風化を防止しようというプロジェクト、11班は災害ごみを調査分析することで一般ごみのリサイクルにも応用できる「災害ごみから学ぶ」提案、12班は「クロスロードゲーム」を応用した平時における防災対策の提案。いずれも学生らしい創意あふれる発表に会場は盛り上がった。
 具体的に何人くらいの避難所を想定しているのか?」、「どのような体制を整えたら実行可能か?」、「風化対策は行政主導でもおこなわれているが、今回提案の違いは?」などのシビアーな質問に対して、実際現場に入って調査をし、地域のかたがたとWSを繰り返して結論を導いたこと等が追加説明され、ウラのある計画・提案であることも分かった。災害時に必要となる『共助』を支援するためにスカイプを活用しながら『公園』の平時・非常時のネットワークを図るという都市計画の視点には、工学部の日ごろの教育成果も垣間見られた。

2.ワンコイン懇親会
 毎回、発表者と聴講者で学習会では話せなかった内容も気軽に話しができるように「ワンコイン懇親会(通常は参加費 500円)」を開催しています。今回は発表した学生は100円で参加してもらい、様々な分野の方々との交流が図られ、コーナーごとに、時の経つのを忘れて活発な議論が行われていました。学習会、懇親会にご参加いただいた多くの方々に感謝申し上げます。

 

 

文責:冨士川一裕(工房研究員)

【参照リンク】
学習会チラシ(PDF)

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