活動

第77回学習会(平成24年6月28日)

これからの省エネと温暖化対策 ~全国の動向と取組事例の紹介・提案~
:NPO法人くまもと地球温暖化対策センター顧問 宮原美智子氏

「プチ白熱教室」 

6月の「まちづくり学習会」は、NPO法人くまもと地球温暖化対策センター顧問の宮原美智子さんを講師にお招きし、 環境問題について考えた。宮原さんが、サンデル先生の白熱教室のように学生たちとかけ合いをしながら、楽しく熱く講義してくれた。
「地球が温暖化したら何が困るの、あなたにとって」と質問をされると、「南極の氷が解けて海面が上昇し、困ったことになる」などと答えるところだが、 実は、今すぐ自分の生活に関わることではないので、どこか本気じゃない。これは、私だけのことではないはずだ。
しかし、今すぐではないにしても近い将来の自分の問題であることは、ちょっと考えたら分かること。既に、行動力のある人は、 様々な温暖化防止の取り組みを始めている。例えば、熊本市内でも、商店街のアーケードの照明を省電力のLEDにしたり、 レストランなどで出る廃食用油を集めて再利用したりしている。宮原さんの紹介するところによれば、「廃食用油が資源であるならば、 東京を大きな油田と見ることもできる」というような発想のプロジェクトがあるそうだ。このような話を聞くと、 個人のレベルからビジネスのレベルまで様々なエコの取り組みが始まっていることを理解するが、今度は、この程度の取り組みで地球は大丈夫なのかと本気で心配になってくる。
NPOくまもと地球温暖化対策センターでは、例えば、オフィスのエコ対策の総合的なアドバイスをしてくれる専門家を派遣したり、 市民向けに環境を考えるワークショップをしてくれるそうで、こうしたNPOの活動が盛んになってきたことが、明日の地球の希望のような気がした。
文責:前田(工房研究員20120628)  

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