10月の「まちづくり学習会」のテーマは、横浜の個性と活力を創る~横浜市の都市デザイン活動40年の経緯~。長年横浜市の都市デザインをリードしてきた国吉直行氏のお話を伺った。
横浜市の事例からしぼりとったエッセンスは、都市づくりにおいて、「都市を長く見続ける人や組織」が不可欠だということだ。横浜市では、半世紀も前に描いた都市の姿が、そっくりそのまま実現したという印象を受ける。
横浜市には、我々都市計画に携わる者にとって神様のような存在の田村明先生がおられ、国吉氏は、田村先生に見出され、その後40年にもわたり都市デザイン室に在職したそうだ。 都市計画を進める行政の職員が2,3年で異動を繰り返すようではよくない。都市は、10年、20年かけて少しずつ変わっていくものだ。それを責任もって見続ける人や組織がないならば、話にならない。 市民は、そんな行政を見続けなければならない。
文責:前田(工房研究員 20111020)