活動

第127回学習会(平成29年7月20日)

大学とまちづくり・女子とまちづくり
話題提供:前田 芳男 氏(岡山大学地域総合研究センター副センター長)

 

 今回の学習会は以前まちなか工房の研究員としても活動をされ、現在は岡山大学地域総合研究センター副センター長の前田芳男氏にお越しいただき、岡山での「大学とまちづくり・女子とまちづくり」について講演いただきました。
1.大学とまちづくり
 岡山には駅と商店街の中間あたりに西川という小河川が流れており、その周辺の飲食店などを連携させて盛り上げていこうという取り組みで、市が主催する『西川パフォーマー事業』について紹介していただきました。西川周辺でのまちづくり活動は、1986年にあった『西川フリーマーケット』に端を発し、当時の交通問題の解決を目指した歩行者天国の実施だったようです。その後、形を変えながら引き継がれる活動になりますが、西川のほとりにはまちなか工房をモデルにした『西川アゴラ』があり、そこを拠点に学生がボランティアで参加し、大学としてもサポートをしているようです。
2.女子とまちづくり
 パフォーマー事業の実行委員は20代の若い人達が担っており、特に女性が中心となっているようです。現在の実行委員長は大学を卒業したばかりの女性とのことでした。“岡山のまちを1mmだけオシャレにする”という考えで、「普通の女の子がまちを動かす力がある」という大きな理念があるのではない、何か新しい緩やかでも日々が楽しくなるような活動という点が新鮮でした。
 会場からは、参加学生と企業とのかかわり、2,500円で3店舗めぐるチケットでの経済効果について質問があり、前田氏からは満月BARにOB・OGが帰ってくること、若い人がまちに集まっていること、実行していることが成果になっていると答えていました。
3.ワンコイン懇親会  毎回学習会の終わりに開催しているワンコイン懇親会でも意見交換や交流は続きました。学習会では聞けなかった、岡山人気質の分析、桃太郎論といったユニークなお話も伺うことができました。ぜひ、お時間に余裕をもってご参加いただき、学習会後のまちなかBARでワインとおいしいおつまみを嗜みながらお話ができればと思います。

 

文責:増山晃太(工房研究員)

【参照リンク】
学習会チラシ(PDF)

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