直線上に配置

実験 3.脱色実験・脱臭実験

【方法】
 
0.5,1.0,2.0,4.0,8.0、12.0gの炭にそれぞれ畜産排水100mlを入れて十分に混ぜて、その前後での色度(450nm)を測定する。 実験前の排水色度は4730度であった。 比較対照として市販のやしがら活性(関東化学社製)についても実験を行った。

     表 色度の減少量
添加量g 0.5 4.0 8.0
汚泥炭 2700 1800 2500
やしがら活性炭 1500 1700 1200

                       

        汚泥炭を使った脱色作用

また、汚泥炭を用いた脱色作用についても実験してみることにした。その実験溶液としては畜産排水を用いたが、汚泥炭を入れた時と入れない時の写真を以下に掲載する。

                 

上の写真から分かるように、汚泥炭はその脱色作用としていくらかの効果が見られた。



                      
汚泥炭を用いた脱臭作用

汚泥炭の脱臭作用を調査するために悪臭を用いた脱臭実験を行った。用いた悪臭物質としては次を用いた。

悪臭物質の種類

物質名

におい

主な発生源

脂肪酸

吉草酸

むれたくつ下のにおい

畜産事業場、化製場、でん粉工場


また、悪臭の測定法としては官能試験法(三点比較式におい袋法)を用い、そのため3人の試験官を採用して汚泥炭を入れた場合と、入れない場合のにおいの違いを調べた。その結果を記す。

試験官

炭有の場合

炭無の場合

◎:特に臭い ○:臭い △:それほど臭わない

上表の結果によると、汚泥炭を入れても大きな脱臭作用は見られないが、多少なりともその効果は見られるようだ。

直線上に配置
A.浸透実験
利用方法の検討