10月の学習会は、大分市中心市街地の再開発に20年以上にわたり携わってこられた元大分大学副学長の佐藤誠治氏に大分市中心市街地活性化の現状についてお話をうかがいました。
1.3つの重点プロジェクト
①県立病院跡地再開発
②JR鉄道高架と大分駅周辺開発プロジェクト(大分駅周辺総合整備事業)
③中央通りのモール化プロジェクト についてお話したい。
2.まちづくりの経緯(3大プロジェクトと20年間の取組)
1989(H元)重点3事業構想策定(商工会議所による地域開発に関する第一次報告書)
1991(H3)商業近代化地域計画ローリング事業
2008(H20)中心市街地活性化基本計画
2013(H18)同上第2期計画
・・・・と、長期にわたり練ってきた事業が一つずつ実現しつつある。
3.各プロジェクトの現状
(1)県立病院跡地再開発 『OASISひろば21』
NHK大分放送局・文化施設・業務施設・ホテルの複合再開発が1998年に完成
(2)JR鉄道高架と大分駅周辺開発プロジェクト
鉄道高架事業(H24年3月竣工)・幅員100Mのシンボルロード・・・H25年 7月オープン
中核施設である『複合文化交流施設(ホルトホール)』・・・H25年 7月オープン
1200人収容の市民ホール・市民図書館・サテライト(大学)キャンパス・産業活性化プラザ・幼稚園と子供
のための室内広場・総合社会福祉健康センター等の複合施設
北側既存駅前広場の改修整備・・・現在工事中。H27年3月完成予定。
JR大分駅ビル・・・現在工事中。H27年春完成予定。
延べ床面12万㎡。うち商業施設3万㎡(200店舗)。ホテル最上階には温泉施設。
(3)中央通りのモール化プロジェクト
トランジットモ-ルも検討したが最終案は車線を減らして歩道を広げる案。
歩行者にやさしいまちづくりキャンペーンと併せて推進中。
駅周辺の賑わいを、中央通りを介して北のエリアに波及させることが大事である。
(4)その他の中心市街地活性化事業
まちなかアートとリノベーション事業
文責:冨士川一裕(工房研究員)
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