●はじめに
 家に帰り、電気をつけ、エアコンを付け、音楽を聴きながらリラックスする・・・。そんなごく普通の当たり前の生活が、近い将来できなくなるかもしれません。私たちの生活を支えるエネルギーの大半は、石油や石炭といった「天然資源」です。私たちはこの化石燃料を今使いきろうしています。このままのペースで使い続けると、石油は40年、天然ガスは60年で無くなるといわれています。暮らしが豊かになればなるほど、悪化が進む一方の地球環境。温暖化やオゾン層の破壊、海岸・河川の汚染、産業廃棄物の増大など、地球は、まさに悲鳴をあげている状態なのです。現在、さまざまな新しいエネルギーについて開発が進んでいる所です。ここで、私は太陽光という自然のエネルギーが家庭でどのように将来使われていくのか考えたいと思います。
図1.世界のエネルギー資源確認可採埋蔵量(※1)
※1
 一次エネルギー消費なかで最も消費量の多い石油を例にみれば、1990年時点で確認可採埋蔵量は約1兆バーレル、年生産221億バーレルなので、可採年数は約45年の計算になる。ただし、最近の推定では、究極可採埋蔵量は、約2兆バーレルとする見方が定着してきた。このうち累積生産量分は約6300億バーレルである。