木橋をつくろう


地球温暖化とは・・・?
人間の活動が活発になるにつれて温室効果ガスが大気中に大量に放出され、地球の平均気温が上昇する現象。特に、産業革命後、二酸化炭素の排出は爆発的に増えている。


地球温暖化の影響
地球の平均気温が上昇すると、気温とともに水温も高くなり海水が膨張する。また、極地の氷が溶けて、海水そのものが増え、海面が上昇する。
気温の上昇と海面の上昇は私たちの生活基盤に様々な悪影響(水不足、絶滅する種の増加、酸性雨、砂漠化、熱帯雨林の減少…)を及ぼします。


地球温暖化の対策
地球温暖化を抑えるには、温室効果ガスの64%を占めている二酸化炭素の排出源から絶つか、それとも大気中のCO2の量を減らすかという方法が挙げられると思う。


1、CO2を排出源から絶つ!!
日々の生活の中で、電気やガス、水道の節約を含め、資源の有効活用により、エネルギーを節約することでCO2の排出を抑えるというもの。これは一人一人の意識の持ちようで効果を上げることが出来る。日本では発電量の62%も占めている火力発電がCO2の排出に多大な影響を与えている(図4)。これが節約するとCO2の排出量を抑えることが出来るといわれる原因だろう。


2、大気中のCO2の量を減らす!!
ここでは、土木に関連させて、大気中のCO2を減らすことを考えてみよう。木というものはCO2を吸収して成長する。ということは、成長することによって体内にCO2を蓄積させる。燃やしたり腐らせたりすると体内のCO2は放出されるので、そのままの状態で用いられるのが最適である。ちょっとここでこれから木材によるCO2の固定化を考えてみました。


さあ、考えてみよう。
ガソリン1リットルの炭素量は約600gであり、燃費10km/lの車が年間12000km走るとすると、1台で年間720kgの炭素を放出することになる。

0.6(kg)×10(km/l)×12000(km)=720(kg)

熊本県の車の保有台数は149万台(H11年度)なので炭素の総排出量は約108万トンとなる。
0.72(t)×1490000(台)=108(万t)

また熊本県の森林面積は466808ha(H9年10月1日)、森林の年間成長量はおおよそ4.3m3/haなので、熊本県では1年間に289万m3ぐらい増えている。

466808(ha)×4.3(m3/ha)=289(万m3)

これに絶乾密度(500kg/m3)と炭素量比率(0.5)を乗じると、1年に72万トンの炭素を新しく固定していっていることになる。
289(万m3)×0.5(kg/m3)×0.5=72(万t)

これらのことから熊本の場合、森林は車が吐き出すCO2の約66%を吸収していることになる。この車社会の中ではほっておけない数字だ。


最後に、木材というものは燃やしても腐食させてもCO2が発生する。そんなことをすると、せっかくの固定化という働きが無くなってしまう。よって、



結 論
『木材は地球に優しい材料-エコマテリアルとして活用する!』