形状記憶効果っていうのは、その名のとおり“もとの形を記憶する”効果です。一般的な金属では、一度力ずくで変形させると元の形に戻すのは大変ですよね？　しかーし！！この形状記憶効果を持った金属は、マルテンサイト変態という変態を利用することで、温度の上昇・低下によって元通りの形に戻すことができるんですよ。（下図）

現在使われている形状記憶合金は、基本的に1段階の変態を利用しています。しかし近年、適切な組成と熱処理よって、2段階・3段階といった多段階の変態を生じることが報告されています。つーまーりー、温度によっていくつかの形を記憶することができるんじゃあないの〜？これって使えるんじゃないの〜？

ってことで、こんな風に使ってみました。