学生会館


【設計主旨】
本計画では、人の注意を引き人の流れを留めさせる絶対的な存在感を持つ60mの塔
を中心として計画した。
 現在の学生会館では食事、買い物、サークル活動といった単一の機能がただ集まった場
所であり相互に関係しあうということがない。私は各機能をつなぐ場にアクティビティー
が生まれるのではないかと思い、共同スペースを多くとった。ただし面積だけを満足させ
てもそこはただの広い通り道となってしまう。そこに淀みをつくり、人を留めさせるため
に求心性と象徴性を持つ60mの塔を計画した。
[塔・エントランス]
 塔はその構造体がそのままエントランスとなり多くの人をひきつける広場ともなる。ま
た、エントランスにはドアがなく開放的な空間となっている。
[食堂]
吹き抜けとなだらかなRの天井、ルーバーからの柔らかな光によって特徴付けられた空
間、落ち着いた食事環境を演出する。
[オーディトリアム]
 エントランスからフリーアクセスが可能で敷居の高くないホールとした。特に行事のな
いときでも自由に利用できる施設にする。
[ギャラリー・談話室・インターネットコーナー]
 共同スペースを利用した機能たくさんのアクティビティーが生まれるのを望む。
[オフィス(集会室、部室]
多目的な使用を考え、可動間仕切りによる空間利用を計画した。

グラフィックイメージ