活動

第99回学習会(平成26年7月23日)

タイトル>アイがうまれる,まちなか広場
話題提供:山下 裕子 氏(㈱ハイマート久留米新規事業室次長,ひと・ネットワーククリエイター)

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 7月の学習会は、富山市中心市街地に2007 年(平成19 年)9月にオープンした『グランドプラザ』について、 その育ての親である山下裕子さんにお話を伺い、この広場が現在稼動している街なかの広場の中で最も成功していると言われている理由を探った。

1.広場の概要
 市街地再開発事業で生み出された公開空地に富山市が15 億円かけて整備し、民間に運営を委ねている公設民営方式の屋外広場。 百貨店と駐車場ビルの間にガラスの屋根を掛けた長さ65m、幅21m、天井高19m、広さ約1,500 ㎡の全天候型屋外広場。

2.広場形成期(活用委員会発足〜オープン後2年半)
  2001(H13)再開発事業の都市計画決定(両街区)
  2004(H16)「グランドプラザ活用委員会」発足
  2005(H17)西町再開発(駐車場)ビル竣工/グランドプラザ実施設計
  2006(H18)グランドプラザ着工
  2007(H19)南地区再開発(百貨店)ビルと同時にグランドプラザ竣工
 再開発前、地区内にあった3本の道路と両街区のセットバック空地も併せてグランドプラザ用 地を生み出した。再開発後、道路は廃止し広場として活用するための条例を制定。竣工後2 年半 は市の直営で、社会実験を行いながら運営の方法を探った。『けもの道』を育てた、とも言える

3.本格始動(その後〜今日)
 その後現在まで、㈱まちづくりとやま(市が50%出資、社長=副市長)が指定管理者として管 理。管理より運営を重視。NO のない広場をモットーに見守りサポートに徹している。 ・使用料は、専用使用で最大20 万円、最小は行為使用で1500 円から。
一人の主婦が5回のイベントで年間120 万円の使用料を払っている例もある。
一日平均7,000〜8,000 人の利用(通過者含む)
エコリンク事業(冬場のアイススケート)では月に17,000 人が滑った。
年間の使用料収入は1,300 万円くらい。運営費全部で4,000 万円。市の予算3,000 万円。

 
スタッフは2〜4 人。現在は4人。スタッフ間の情報の共有、セルフエイド系を育てる、という 見地から多くないほうがよい。
21 メートルという広場の幅は肉眼で表情がわかるギリギリのヒューマンスケール
見る見られるの関係を街なかにつくり出すのは広場の(あることの)効用
みんなのリビングルーム。旅人・来街者・商店街。/人の居る場所/子どもの居る場所。

 
なぜ空っぽの『広場』に人が集まるのか。まずは『通路』である。歩いて通ると出会いが生ま れる。出会ったら立ち止まり、佇み、滞留時間が延びる。
『平日』が大切。必須アイテム=カフェテーブルと椅子+くつろげる雰囲気+心地よい日陰
まちなか広場>イベント広場

文責:冨士川一裕(工房研究員)

【参照リンク】

学習会チラシ(PDF)

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