活動

第98回学習会(平成26年6月23日)

MICE施設及びシンボルプロムナード等の整備について
話題提供:徳永 英知 氏(熊本市観光文化交流局シティプロモーション課MICE推進室 技術参事)
     永野 康裕 氏(熊本市都市建設局都心活性推進課 主査)  

第98回 第98回

 6月の学習会は、熊本市シティプロモーション課MICE推進室の徳永英知さんと都心活性推進課の福原貴徳さんに桜町再開発の『MICE施設及びシンボルプロムナード』の整備について1時間ほどお話をいただき、30分ほど活発な意見交換が行われた。意見交換の概要は下記の通り。

1.MICE施設 のターゲット
Q.
「学会」をターゲットとしているのはなぜ?
A.
(潜在面も含め)過去の実績、交流人口、経済波及効果などからメインターゲットとしている
Q.
大規模な学会を誘致するためには他都市との競争に打ち勝つことが必要だが、その方策は?
A.
経済合理性のあるサービスの提供、コンベンション協会等による支援とともに金銭面以外のおもてなしや支援が必要。(フィルムコミッションンと似てますね)
Q.
クラッシックは県劇、人工的な音響を使う音楽イベントはMICE施設でという棲み分けとのことだが、音楽興行の面からも他都市との競争に勝たねばならない。その方策は?
A.
低コストでお安くということが第一か。九州の真ん中という地の利もいかしたい。
Q.
市民の間では500人規模のホールの施設要求が強いが・・・
A.
市民会館ホール利用の一部がMICE施設内のイベントスペースに移ることになるので市民会館がそのような需要を受け止めることも可能。
○.
福岡、北九州はイメージが定着しているが熊本は「コンベンション都市」としてのイメージはこれから。他都市に出来ない熊本ならではの「コンベンション・シティ」を目指すとすれば、人間関係等を含む熊本都市圏のサイズがきわめて重要。生活感のある裾野の広いコンベンション需要を発掘すべき。

 

2.MICE施設 と街との連携
○.
熊本城マラソンに参加する10,000人のうち何割かの県外客が街に出ておられるという実感がない。参加メダルをつけた遠来のお客様へのおもてなしサービスが街側に求められる。 コンベンションについても同じようなことが言えるのではないか。
○.
学界や企業イベントで一度来られた後次回は家族で、というリピート客を増やすことも。

 

3.シンボルプロムナードの管理
Q.
シンボルプロムナードの管理はどこが?
A.
行政の他に、指定管理者に委ねる、民間に土地を貸す など様々な手法が考えられる。

 

4.その他
Q.
交通センターは街のど真ん中の広大な平地を使った日本一雄大で使いやすいバスターミナル。設計に工夫をこらし、日本一のバスターミナルにして欲しい。
A.
交通センターは自動車ターミナルの都市計画決定がされた都市施設であり、(民間企業だけの判断ではなく)都市計画の視点から検討がなされるはず。
○.
本日は再開発施設の中のMICE施設のみに絞ったが、住宅・商業・バスターミナルについても日を改めて議論しましょう。

文責:冨士川一裕(工房研究員)

【参照リンク】

学習会チラシ(PDF)

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