活動

第84回学習会(平成25年3月21日)

中心市街地と交通体系の再デザインに関する主な3つの取り組み:
熊本市都市建設局都心活性推進課 田代氏、野津氏、交通政策課 土屋氏

「くまもと再デザイン」

社長のビジョンについて3人の中堅社員に熱っぽく語っていただいた。
『くまもと再デザイン』というビジョンは幸山市長3期目の公約で、社員とは熊本市都市建設局都心活性推進課の田代さんと野津さん、それに交通政策課の土屋さんだ。
まず、田代さんには『中心市街地の再デザイン』である「中心市街地活性化基本計画」について第1期の達成率を踏まえながら、 平成24年度からの5年間にわたる第2期の活性化の目標イメージと事業メニューについて語っていただいた。
次の野津さんには、その第2期基本計画の目玉プロジェクトである「桜町・花畑地区市街地再開発事業」の構想について、パース図を示しながらわかりやすく説明していただいた。 会場からは、この再開発構想が街(中心市街地)全体のビジョンとどうかかわるのかがもう一つ明快になったらいい、商店街との間の電車通りをスムーズに渡るしかけけが欲しい、 800台という駐車場規模は十分なのだろうか、バスセンターの使い回しを詳しく知りたい・・・など、批判や注文、課題、アイデアが沸き起こった。
最後の土屋さんは、これも市長の公約の一つ「交通体系の再デザイン」についてご報告いただき、会場からは特に、バスルートの再編や利用者への情報サービスなど、 公共交通について突っ込んだ質問が出された。
熊本市の都市戦略に係るプロジェクトを振り返ると、2000年前後は通町の2つの再開発(テトリアとビプレス)、2010年前後は新幹線開通を控えた熊本駅周辺整備であった。 そして次の2020年前後の戦略的プロジェクトとして「桜町・花畑地区市街地再開発事業」は位置づけられる。バスセンターを含む再開発であるので長期的な戦略プロジェクトであるバス網の再編も多いに関係する。 熊本市全体の成長を促すプロジェクトに育っていくことを願ってやまない。学習会冒頭で司会者から、市民を単なるクレーマーや依頼者としてではなく、 自ら考え行動する主体であるととらえ、議論しましょうという提案があったが、はたして実現しただろうか。まずまずだったように思われるのだが。

 

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