活動

第75回学習会(平成24年4月19日)

熊本市の下水道について:熊本市下水道調整課 藤本仁氏

 「地面の下の力持ち」

平成24年4月の「まちづくり学習会」は、熊本市の下水道のお話。熊本市下水道調整課の藤本仁氏から、熊本市の下水道について詳しく解説していただいた。 下水道は、汚水を処理場に流すだけのものだと思っていたが、そのほかに雨水を速やかに河川に排出する役割が重要。確かにそれがなければ、 都会は大雨のたびに水浸しになる。その下水道の構造には合流式と分流式がある。合流式は、汚水と雨水が同じ管の中を流れる。 雨が降らなければ汚水を全て処理場に送れるが、50mm程度の雨が降ると、雨水と汚水が混じって河川に吐き出される。まちの浸水防止の目的から、 合流式ではこれは避けられないこと。東京でもどこでも早くから下水道を整備した都市では合流式らしい。 (昭和50年代以降は雨水と汚水を別の管で流す分流式が採用されている。)熊本では現在、その吐き出される水を出来るだけきれいにするための工事が進行中とのこと。 ポンプ場の新設や貯水管の埋設も進められている。上通地区だけで10Kmにもなる下水道が張り巡らされているらしい。 都市の地下にはすごい構造物が隠れていて街を守っている。・・・目に見えない場所で技術屋さんが都市工学を実践していることが分かり嬉しくなる、 そんな満足感のある勉強会でした。

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