活動

第67回学習会(平成23年4月21日)

地域×幸せ×経済:熊本県立大学 西英子准教授

  4月の「まちづくり学習会」は、熊本県立大学准教授西英子氏による講話で、テーマは「地域×幸せ×経済」。 最近母親となった先生ご自身の体験を通し、QOL(quality of life)の観点で街を見たらいろんなことが見えてきた、というお話。
   ギャーギャー泣いてる赤ん坊連れのお母さんがたくさんいるところには行きやすい、子連れで入れるトイレ(ベビーベッドとか専用シート付き) がない街では自分のトイレを我慢するために水も控える、などの観点でみると、確かにまちなかにはソフト・ハード両面で改善する点がまだまだある。 幸せであるためには、地域の人の支えも大事だし、女性の経済的な自立も重要。楽しく3人も4人もの子を育てている人が周りにたくさんいれば、 子どもを持ちたいと思う人も増えるはずだが、今はなかなかそうとは言えない社会。非婚の人が急激に増えているのが今の日本だ、など話題は多岐にわたった。
   地域×幸せ×経済は、こうした社会を読み解き、計画に結び付けるキーワード。・・・・まちづくりは、ただバリアフリートイレの数だけ増やせばいいという話じゃ、当然ない。 QOLを計画者が勝手に決めてもろくなことにはならないので、計画づくりには当事者が関わる仕組みが必要だろう。
   ・・・・先生は、赤ん坊連れのおしゃれなお母さん100人がまちなかを闊歩するよなイベントのアイデアをもっておられるようだ。ああ、そんなのは確かにいいな、と思った。

文責:前田(工房研究員20110422) 

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