活動

第125回学習会(平成29年5月25日)

西部電気工業㈱の旧熊本本社用地の再開発について
話題提供:小田川 仁 氏(西部電気工業㈱坪井再開発準備室室長)

商店街関係者、熊本市、商工会議所、大学職員、学生で会場はいっぱいになった

 5月の学習会は、情報エンジニアリング事業の先駆的企業である西部電気工業㈱の旧熊本本社跡地利活用について同社坪井再開発準備室室長の小田川仁氏にお話をうかがった。2年前の15年4月23日106回学習会に引き続き2回目の登壇。工事は、今月5月の解体工事着手、18年春着工、 19年秋竣工というスケジュール。前回と比べ事業が具体化し、周辺宅地との一体的再開発を行うための権利調整も進んだ。熊本地震を経て、熊本の創造的復興への意気込みが感じられた。

 1,000 坪の土地に延床面積 3,200 坪の地上6階、鉄骨造のビルを建設予定。県道一号と仁王さん通り交差点に広場を配し、建物1階のエントランス部分のピロティ広場につなぐ。1階に 100坪ほどの店舗、3~6階に40~400坪のBCP(事業継続)対応型事務所、1~3階に自走式駐車場 60台を併設する。県外からキーとなる大型のオフィス事業者(コールセンター)を誘致し、他のテナント誘致に弾みをつけたい。・・・などの事業概要の説明を受けた後、質疑に移った。

Q1:駐車場60台は少なくないか?
A1:建物の構造的な制約が大きい。不足分は近隣で確保可能と考えている。

Q2:容積率をもっと上げたら駐車場を取れるのではないか(計画容積率260%)?
A2:周辺近隣の駐車場等も勘案して計画した。

Q3:周辺宅地の取り込みは?
A3:角の古民家は被災に伴い公費解体予定。関係地権者とは合意している。

Q4:雇用を創出し就業の場を確保して、働く人を街に増やし、賑わいを創り出すことが重要と考える。
A4:このプロジェクトは、それを目的としている。再開発ビル内での就業者を 650人と想定しているが、熊本電鉄の乗降客 3,000 人/日と聞いているし、近隣の住民の皆様含め、多くの方が集える場も提供したい。

Q5:4つの基本方針の一つ「地域環境整備」とは?
A5:県道一号線側の歩道整備を行うとともに、仁王さん通りの歩道の確保や電線地中化への好影響につながればよいと考えている。

文責:増山晃太(工房研究員)

【参照リンク】
学習会チラシ(PDF)

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