活動

第118回学習会(平成28年9月29日)

「殿 街が…」
話題提供:パネリスト 冨士川一裕 氏(まちなか工房特別研究員)
     コメンテーター NPO法人日本都市計画家協会理事 数名
     テーマ 新町古町城下町復興計画(暫定レポート)

 まちなか工房では6月より熊本地震からの復興に関する学習会をシリーズで開催してきたが、9月の学習会ではその第3弾として新町古町地区の復旧と復興に関する現地の状況をまちなか工房冨士川研究員が報告した。
 新町古町は、城下町の町割が現存し、国の登録文化財や市条例に基づく景観形成建造物等の歴史的建造物が多数現存し、近年それらの歴史的環境を活かした地域活性化の活動が盛んになってきた。熊本地震によるこれらの歴史的建造物の被害の状況が報告された。

 
 地震直後は、復興困難と一旦あきらめていた全壊に近い家屋の所有者も1ヵ月後には、再建の意志を固めながら営業再開されるところも現れ、被災文化遺産所有者の横の連絡も動き始めている。今後、地域住民とともに復興ビジョンを共有しながら、まちなか工房の支援活動を続けていく、という報告がなされた。
 会場からは、「熊本城の復興とリンクさせながら職人の住む町にしていく」、「変わってきた観光行動に対応した新しい観光地としての経済活動を取り入れるべき」、「防災広場等これまでに手薄だった環境整備を復興計画の中に取り入れるべき」等の意見や提案がなされた。

※学習会終了後のワンコイン懇親会は好評のうちに続いています

文責:冨士川一裕(工房研究員)

【参照リンク】
学習会チラシ(PDF)

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