活動

第109回学習会(平成27年08月27日)

公共交通を基軸としたコンパクトなまちづくり
話題提供:三島 雅樹 氏(熊本市都市建設局交通政策総室)

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 8月の定例学習会は『公共交通を基軸としたコンパクトなまちづくり』をテーマに、熊本市都 市建設局交通政策総室の三島雅樹氏に話をうかがった。三島氏は、熊本大学工学部溝上研究室を 卒業後平成23年に熊本市へ入庁。講演後のディスカッションでは麗しき師弟関係の一幕もあった。 講演は①公共交通を基軸としたコンパクトなまちづくりの取り組み状況と②桜町の交通センタ ーバスターミナルの移転計画についての2部構成で話は進められた。

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1.公共交通を基軸としたコンパクトなまちづくり
 熊本市は平成25年4月に「熊本市公共交通基本条例」を制定し、公共交通グランドデザインを描き、持続的かつ実行力のある取組を進めている。①中心市街地と15の地域拠点を結ぶ8つの「基幹公共交通軸」として鉄軌道と基幹バスで輸送力を向上、②基幹公共交通を補完するバスネットワークの利便性を向上する、③公共交通の空白または不便な地域に新たなコミュニティ交通の導入を進めるという3つの柱で公共交通ネットワークを形成していく、というグランドデザインで ある。

2.桜町の交通センターバスターミナルの移転計画
 昭和44 年に開設した交通センターは36 バースに一日5,800 回バスが発着し、40,000 人の利用者がある。桜町再開発後のバスターミナルの運営主体となる九州産交ランドマーク㈱が運営主体となり、10 月上旬から平成30 年秋までの3年間、シンボルロードと民間駐車場を使って≪仮バスターミナル≫を運営する。
 前半の説明に対しては、市電延伸の可能性、乗降客の粗密と対応していない現状の運行頻度など、後半の説明に対しては、歩行者動線やトイレの問題、タクシー乗り場がないことなど、会場から多くの質問や意見が出された。

文責:冨士川一裕(工房研究員)

【参照リンク】
学習会チラシ(PDF)

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