活動

第105回学習会(平成27年03月13日)

Fujisawaサスティナブル・スマートタウンにおけるくらし起点のまちづくり
話題提供:宮原 智彦 氏(FujisawaSST マネジメント株式会社 代表取締役社長)

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 3月の学習会は、藤沢市の工場跡地 19haの住宅開発について Panasonic藤沢 SST推進プロジェクトグループマネージャーの宮原智彦様にお話をうかがいました。
 SST=サスティナブル・スマートタウンという目標像を目指し、「省エネ」、「防災」、「交通」、「健康」、「コミュニティ活動」等多岐にわたり先進技術を取り入れた新しいタイプの 1000戸の住宅団地の計画には眼を見張るものがあり、お話の後に聴講者から活発な質問がありました。その模様をお伝えします。

Q1.地価と販売価格は?
A:非公開ですが、参考までに1戸当たり土地 40坪で土地+建物の分譲価額 5000~6000万円。一般に土地価額は半分くらいですので類推してください。(→2250/40=56万円/坪(推定))

Q2.建売ですか売り建てですか?
A:売主=三井不動産のロットはすべて建売、売主=パナソニックのロットは2割ほどが建築条件付の売り建て。

Q3.入居者の勤務地は?既成市街地の課題にはどのように対応?
A:横浜が最も多く、次いで東京。交通渋滞対策では、鉄道を横断する幹線道路の延長を地区内で南北に造成。地域に不足している保育所、特老を建設。警備会社が民間交番の役割も。

Q4.地区内のインキュベーション施設からどんな事業が生まれたか?
A:当初タウンマネジメント事業を想定した。5つのサービス以外にも、例えば宅急便一社に絞ることで達成されるより深いサービス等、いろんなサービスが生まれつつある。

Q5.湘南T-SITE(コミュニティ施設)の運営コストはどのようにまかなわれているか
A:①住民の負担(自治会費)②商業や健康福祉事業者の協賛③市のサービスを代行しているので市の負担。①②③で賄っている。

Q6.新たな住宅地開発の時代ではなく、へたをするとスプロールになるのでは?
A:(パナソニック)個人施行区画整理を適用し、計画的な市街地整備を行っている。持続可能なコミュニティの単位など、ここで研究開発したノウハウを既成市街地の高次化に役に立てて行きたい。

※学習会終了後のワンコイン懇親会は好評です→

文責:冨士川一裕(工房研究員)

【参照リンク】

学習会チラシ(PDF)

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