ミクロモデル

「LinVT」(リニアモーターカーin真空チューブ)

 我々の考案した、新型リニアモーターカー「LinVT」は、従来の技術では不可能だった超音速の高速地上輸送を可能にします。現在地上においてもっとも高速な輸送手段はやはりリニアモーターカーですが、現在到達しているスピードはせいぜい600km/h程度です。今までの交通手段と比べると非常に高速ですが、コンコルドなどの超音速機と比べると劣ってしまいます。技術改善でこのスピードは引き上げられてゆくと考えられますが、同時にその限界もすぐそこまで迫っていることが分かります。1つめは高速走行時の空気抵抗です。機体は速度の二乗に比例した空気抵抗を受けるためスピードを上げることが困難になります。もう一つは騒音の問題です。従来リニアモーターカーは磁気浮上しているためレールとの接触面による振動伝達がなく低騒音とされています。しかし、仮に速度を音速以上まで引き上げられるとしたらどうでしょうか?当然衝撃波が生じ、付近に爆音をまき散らすことになります。これでは実用的ではありません。
 この問題を一度に解決するのが「LinVT」です。基本的には従来のリニアモーターカーと変わりありません。ただし、レールが違います。なんとこの「LinVT」ではレールを密閉されたチューブで覆い、内部を真空にすることで、空気抵抗をなくし最高速を飛躍的に向上させています。さらに空気がないので騒音も問題になりません。


「LinVT」で日本縦断!!

走行距離 2500km
走行時間 1時間




LinVTの主な仕様
機体の仕様 実用化されているリニアモーターカーと同じスペック
最高速 3240km/h
加速度 1.25m/s/s 実用化されているリニアモーターカーの加速度
加速時間 12min
車重 20t 実用化されているリニアモーターカーの重量
チューブの仕様
最高速での空気抵抗 14.4N ほとんど無視できる。
気温 25℃ 常温
気圧 0.00001atm ロータリーポンプでも楽勝。
直径 8m
距離 2500km 北海道〜鹿児島
容量 125000000L チューブをまっすぐ敷設した場合。
ポンプの排気能力 300L/min 実用化されている。
排気時間 3日 真空ポンプを100台用いた場合。